腕時計のお手入れ方法
高級時計だからこそ毎日のケアには気をつけたい
お気に入りの腕時計を買ったなら、まず身につけたいのが毎日のケア方法です。
高級な腕時計をつけると不思議と自分に自信がついたような気持ちになりますが、せっかくの高級時計も粗雑に扱ってしまっては台無しです。
時計のケアは一見面倒そうに思えますが、大切な時計と向き合うことができる大切な時間であり、毎日キレイに磨いていくことでよりその時計に対して愛着感を持つことができます。
腕時計というのは肌に直接身につけるものなので、どうしても一日の終わりには皮脂がついてしまい表面に指紋などの汚れが付着してしまいます。
基本的に高級時計は傷のつきにくい堅牢な素材を使用して作られていますが、それでも毎日きちんとチェックとケアをしていくことでより製品としての寿命を延ばすことができます。
時計のケアアイテムとしてまず用意しておきたいのが「セーム皮」という柔らかい素材で作られた専用の拭き取り布です。
普通のタオルやティッシュではとれない汚れも専用の布で拭うことで軽い力で落とすことができるので、ぜひ本格的なものを一つそろえておきたいところです。
ダイバーズウォッチなど海でのスポーツにつけっぱなしにしても壊れないというモデルの場合でも、海水がついたままになるのは時計にとってはよくありませんので、真水で丁寧に洗ってから同じくセーム皮で丁寧に磨いていくようにしましょう。
汚れがついてしまったからといって、家庭用洗剤やシンナー、ベンゼンなどの有機溶剤を使うと素材を傷めてしまうことになるので安易に直接塗布せず、専用のものを使うようにしましょう。
定期的なメンテナンスを正規代理店で
ロレックスやオメガなど高級時計を扱っている正規代理店では、そこで購入をしたお客さんに対して定期的なオーバーホールを案内してくれます。
時計のオーバーホールはだいたい3年に1回くらいの感覚で行うのがよいとされていますが、普段の清掃がしっかりしておりかつ動作に不具合がないなら放って置いても構わないという人もいます。
オーバーホールは正規代理店の他、街中にある時計店でも行ってくれます。
しかし現在ではいわゆる「時計屋」というお店は激減し、きちんとしたオーバーホールができる職人さんも少なくなりましたのでより確実に直すなら正規代理店を利用した方がよいと言えます。
なぜオーバーホールが必要かというと、駆動部分のゼンマイの摩耗を確認するとともに、防水性能を保つためのパッキンなど境目の部品を交換するからです。
長くオーバーホールをせずに放置しておくと、どうしても時間のズレなどが生じやすくなったり、防水性能がきちんと保てず水漏れから大きな故障を起こしてしまうことにもなってしまいます。